分析3 ボボボーボ・ボーボボ(漫画版)
ただしつけもの、テメーはダメだ
最も覚えている台詞がこれ。
金髪アフロのグラサンマッチョ主人公が鼻毛で戦うギャグ漫画。
書いていて何も違和感を感じないのが恐ろしい。
鼻毛で戦うってなんだよ! と、読み始めたばかりの初な自分は思っていた。しかし、読み進めていくとそんなものはどうでもよくなる。
それほどギャグが多いのだ。この漫画は。
で、分析がこれだ。
やはりギャグが大きい。しかし、ほとんどではない。
まず、真拳とは何かだ。
この漫画には主人公を含め、様々な真拳使いと言われるキャラたちが出てくる。
例をあげると、鼻毛を使った《鼻毛真拳》、オナラを使った《オナラ真拳》、バビロンの力を使った《バビロン真拳》など、よく分からないものまである。
この真拳が楽しみだった。
毎回、新しい真拳使いが出てくる度に、今回はどんな技を出すのだろう、どんなモチーフなのだろうと、ワクワクしていた。
そう、この漫画はギャグだけではなく
バトル漫画のノリで読めるのだ!
大筋のストーリーもあるため読みやすいし、ピンチからの逆転! なんて熱くさせる展開もある。
正直、初期はともかく、最終的にはこの漫画、鼻毛はそこまで重要ではない。
だが
鼻毛が無いボーボボはボーボボではない。
そう言えるだけのインパクトは最後まである。
不条理ギャグとバトルものを合わせた漫画『ボボボーボ・ボーボボ』。
続編はいいですから、アニメの続きをやってほしい。
以上、ぎんぺーでした。
分析2 バケツでごはん(漫画版)
動物園で働く動物たちが主役のハートフルコメディ!
……間違ってはいないが、想像とは違うだろう。
ちなみに「ぎんぺー」という名前は、この漫画の主役であるペンギンから頂戴した。
小学生の時、初めてこの漫画を読んだ。面白かった。
その後も度々、読み返した。変わらず面白かった。
それだけ何度も読みたくなるのだ。『バケツでごはん』は。
だが、その面白さの感じ方は変わっていった。
まずこれが子供の頃。
動物が喋っていて、しかもギャグをやる。それが面白かった。
なんならストーリーとか出てくる単語とか、あまり気にしてなかった。
それが成長するとこうなった。
内容が重いッ!
子供の時には気づかなかったが、随分シビアなストーリーだった。
主役のペンギンからしてそうだ。
動物園に中途採用で入ったがゆえに、他のペンギンたちと確執が生まれる。なんてエピソードがある。
他にも虐待や駆け落ちなど、かわいい動物キャラとのギャップがとてもある。
それが面白い!
本来、ドロドロとした話しはあまり得意じゃない。面白くは思うのだが、途中から精神的に疲れてしまうのだ。
だが、この『バケツでごはん』で出てくるのは動物ばかりだ。
人間のキャラだと疲れてしまうが、動物だとどこか安心できる。
そして何よりこの漫画は、ドロドロの問題が解決するのだ。幸せな方向に。
だから最後まで楽しめた。
悩みの無い漫画ではなく、悩みが解決していく漫画。それが『バケツでごはん』。
続きがあったら読みたいし、またアニメ化もしてほしい。
以上、ぎんぺーでした。
分析1 ポプテピピック(アニメ版)
なんじゃこりゃ、と思った。
不条理系ギャグ四コマ漫画。よく聞く評判はクソ。
アニメを見る前の知識は、それくらいだった。
おそらく『あいまいみー』枠なのだろうと予想した。
だが違った。
そんな常識内のオカシさではなかった。
放送時間が30分?
どういうことだろう。そんなにネタがあるのか。実はストーリーがちゃんとしているのか。はたまた別のアニメと一緒にされているのか。
不思議に思いながらも見た。
見終わった感想が一行目だ。
良いのかこれを流しても。
『ヨスガノソラ』以来の衝撃が走った。ベクトルは全く違うが。
半分で良いだろうが! とも思った。
でも結局、切ることなく最終回まで見続けてしまった。
なぜ見続けてしまったのか。何が面白かったのか。
それを分析したのがこれだ。
*1
こんな感じだった。
この『ポプテピピック』は自他共に、さんざんクソアニメ、クソアニメと評価されていた。
故に大部分をクソが占領するかと思った。が、そうではなかった。
あくまでクソというのは布石。
そう思わせておいて、あることをやり易くするための布石だったのだ。それが
スタッフの開き直り。
……言葉の響きはあまり良くないが、悪口を言っているのではない。
むしろこれが無かったら、最後まで見ようとは思わかったはずだ。多分。
クソアニメなのだから、どんなことをやってもオッケー。
見ていると、そんな雰囲気にさせられた。実際、なんでも有りなアニメだった。それが面白かった。
原作があるにも関わらず、このアニメはまさしく
スタッフたちのアニメだった。
そして思った。これは
漫画では出来ない面白さなんだろう、と。
それ以外、言葉が見つからなかった。
もちろん原作も大切だ。無かったら作られないのだから。
……原作を読んだことの無い人間が言うのもなんだが。
とにかく、なにかとスタッフに度肝を抜かれたアニメ『ポプテピピック』。
今後、このアニメを越えられるものは出てこないだろう。というか、出てきてもらっては困る。
頼むからこういう手法は、あまり流行らないでくれと思う。
本当のクソアニメが出てきてしまうからだ。
以上、ぎんぺーでした。
*1:アプリ『シンプルグラフメーカー』で作成